サンクトペテルブルク日本センターへようこそ。
ソ連邦崩壊後の1994年、西側諸国による経済支援の一環として、資本主義経済下での企業経営者の育成を目指し、新生ロシアに順次7つの日本センターが設立されました。2001年から活動を開始した当日本センターは、世界遺産の町サンクトペテルブルク市の中心に位置するカザン聖堂の隣、1810年代に建築された誠に由緒ある建物の4階にあります。
サンクト・ペテルブルグ市は、300年余の昔、ピョートル大帝によって沼地を埋め立てて建都されました。大帝は文化・芸術の伝統の礎を築いただけでなく、ヨーロッパの技術を導入して造船所や大工場を建設、各種産業を根付かせました。ソ連時代にも、ここ芸術の都は工業の町としても重要な地位を占めており、その伝統は現代まで脈々と受け継がれています。メドベージェフ大統領、プーチン主相の出身地でもあり、マトビエンコ市長のリーダーシップのもと、外資を誘致する環境が整備され、自動車産業のみならず、産業機械、食品産業などの製造業の他、小売り、サービス業と、各種経済分野のバランスの良い発展が見込まれています。
また、レニングラード州の経済発展の力強さも注目に値します。さらに、北西管区のムルマンスク、アルハンゲリスクといった有力都市はいずれも地下資源及び水産資源や海運業などが発展し、今後、日本のさらなる協力関係の強化が望まれます。ヨーロッパの飛び地カリーニングラードも地政学的な特色を活かしてユニークな産業構造を作り上げています。
サンクト・ペテルブルグ日本センターの若いロシア人企業経営者の育成も軌道に乗り、彼らは日露の経済活動の一端を担うまでに育ってきています。私は、これからの日本センターの仕事として、次のような点を優先分野としてあげています。
- サンクトペテルブルク市、レニングラード州において、産業分野及び公共部門のイノベーションを支援すると共に、関連する各種プロジェクトにおいて日本企業の参画の可能性を追求する。
- 北西管区における経営者養成、人材育成において、地域人材センター(MRC)と協力しつつ積極的なセミナー、OJTを実施していく。
- 両国間の中小企業同士のビジネス関係を強化するため、日露貿易投資促進機構の枠の中で、一つでも多くビジネス・マッチングの成功例を作り上げていく。また日本企業のロシア市場への参入を促すため、ロシア市場のビジネス環境に関する情報提供を行う。
日露間の相互理解と協力関係を深化させるため、サンクト・ペテルブルグ日本センターでは、ロシア人に対する日本語教育に力を入れています。多くの人に日本語学習の機会を提供するため、日本語教室は夜間に開講され、毎年約150名の社会人たちが日本語を学んでいます。この日本語教室の卒業生たちが日露間の貿易に従事し、日露間の文化交流に貢献しているのは、頼もしい限りです。
日本センターのさらなる仕事は、ロシアに関心を寄せる日本の皆様のお役に立つことです。経済活動、文化・学術交流、留学など、さまざまな分野へのご提案、ご質問を期待しています。
サンクトペテルブルク日本センター
所長: 朝妻 幸雄





